2010年7月2日金曜日

112 BIG HIT



そんな割を食う形になってしまった112ですが、その後はしっかりシングルのBIG HITをかまして大成功してます。
It's Over Nowのあと「Peachs& Cream」という曲を出していてアメリカではそっちの方が受けていたっぽいんですが、日本で112と言えばこっちの「Dance Wit Me」だと思います。

当時としてはあまり無かったBPM遅めの四つ打ち曲で、曲の展開も良く当時のクラブシーンでは完全にクリーンアップ選手級の扱いでしたw

このRemix盤はひとしきりこの曲の盛り上がりが落ち着いた後に流通した、ロッカフェラのシゲルさんを新たにfeatしたVerです。
同じ曲でもRAP入りかそうじゃないかでだいぶ雰囲気も変わるのでこの当時のBad Boyのプロモ乱発攻撃には正直萎えてた人も結構多いはずw

この後、あまりHIT作に恵まれずグループとしての存続も危うい112ですが、是非また頑張って復権してもらいたいものです。

IN ESSENCE



こちらも有名曲ですが!敢えて!

Mobb Deepの「Quiet Storm」のトラックに歌を乗っけたものなのですが、これが超ハマッてる。
あまりのハマり具合に当時のHOT97でもヘビープレイでした。

彼ら自体は確かカナダの5人組のコーラスグループで、恐らくストリート仕様にこういう曲をシングルでカットした所予想以上にウケちゃったみたいな感じだと思います。流通も全然インディ流通だし、恐らく本人たちが一番ビックリした事でしょうw

このちょい後に策士Diddy親父がこのヒットを受けてかあざとく同じトラックに同じ手法で112のIt's Over Nowという曲を出しましたが圧倒的にストリートはIN ESSENCEを支持した形になっちゃってましたねw
112の方はIt's Over NowのRemixで本家MOBB DEEPまでをも引っ張りだしてきたと言うのに残念な結果ですw
まーストリートプロップスは金では買えないってことですね!

ちなみにもう一曲はBGの「BLING BLING」オケに歌を載せてます。こちらもなかなかキャッチーなので是非!

She's Wrighter。



経営破綻しかかりのTVT(もう倒産したのかな?)から肝いりでDEBUTしたTeedra Moses。
もともとソングライターとしての業界入りからシンガーとしてのデビューと言う昨今の王道パターンなのですが、
こちらも先ほどのB. Mcknight曲同様、メロウでグルーヴィーな曲になってますね。

しかもネタが正規ではアンリリース(だった気がする)のNAS「One On One」と全く一緒。
いやぁこいつはアーバンだぜ、とか思いながらPV見て聴いてください。
映像と音がここまでハマってる曲もあんまり無いと思います!



ちなみにこのB面には カニエさん作のScarface「Guess Who's Back 」のトラックにまんま歌を載せた「Still got love」も収録(アルバムには未収録)。

その上、アルバム「Complex Simplicity」UK盤には「Be Your Girl」のドラムパターンが「Juicy Fruits」に差し替えられ、Raphael Saadiqがfeatされるという「Be Your Girl CPO Remix」なんてものもあります。

どの曲一つ取ってもHIP HOPフレイバーが溢れ出てるし、声もちょい高めのロリ声でちょい面長なBLACK BEAUTYなルックスも素敵なのでまだまだ活動を続けていて欲しいなと思う一人でござんす。





ストリートデビューはこっちの曲ですね。
こちらも当時の流行でもあったフレーズ早回しを挿入しているトラックなどHIP HOP フレイバー全開!
客演のJADAも間違いないし、なんなんでしょう、この異常な完成度は。。。

復活も待つ!!!!

He's Grown Man




とはいえTrack Masters、結構いい仕事も当然するんです。
こちらはB. Mcknightのアルバム収録バージョンに新たにHev-Dこと懐かしのHeavy Dがfeatされてるグルーヴィメロウダンサー!
ネタはマーカスミラーの「Much Too Much」。

まさにTrack Mastersらしい仕事ぶりでこういう曲は本当にうまいですね、まぁ、ネタありきなんだけどw

個人的にはこういう80's Grooveからネタを引っ張ってきた時のTrack Mastersは最強だと思います。
同時に昔はそのサンプリングソースの安易さやPOPな感性が災いしてかなりHateされてたような気もするんですが、引き合いに出される事が多い=印象的な仕事をしてる、という意味だと思うのでやっぱ一時代を作ったやつらだなぁと思います。

僕は大好きですが何か?w

TRACK MASTERS




そんでもってそんなTrackMastersがこの時期自分達名義のアルバムを出そうとしていたみたいでアルバム名が「Taylor Made」。
結局お蔵入りしちゃってるっぽいんですが、そこからの先行カットがこの曲。

まさにTrack Mastersと共に歩んできたと言っても過言じゃないLL COOL Jとその妹分Duchess、そして先ほどのXSO DRIVEと完璧な布陣。
(ちなみにLL&Duchessはこの年Wayne WonderのNo Lettin Go Remixで印象的な客演をしておりますな。)

で、これまた曲の方はうーんって感じでなんとも歯がゆい感じなんですが、こういう中途半端な曲って言うのもなきゃないでDJの一晩の流れって作りづらいと思うのである種需要はあると思います!

ちなみにジングリンベイビーって歌いたくなっちゃうトラックですww

XSO DRIVE



恐らくなんですが、あのTrack Mastersが売り出そうとして2002年頃に躍起になっていたガールズグループだと思われます。
LLCool J やJay-ZなどのTrack Masters関与作にコーラスとして様々な曲で参加。

満を持してのデビュー曲がこの曲です。
トラックはなんとGang Starr「Mass Appeal」を丸々使い!
そしてfeatには今をときめくRed Cafe!(そう考えるとこいつも下積み長いなぁw)

まぁまさにBad Boy的手法のHIP HOP R&Bって感じで曲的には可も不可も無いんですが、こういう曲がしれっとメジャーリリースされる事がアメリカのHIPHOPシーンのデカさを象徴してると思いますです。

MEGAMIX



引き続き、MIXもの。

こちらはBIG PUNの「Still Not A Player」のトラックをベースに様々な曲のアカペラを引っ張ってきたメガミックス物。
とにかくベーストラックが人気曲なので煽れるし、ブレンド具合の整合性も高いので相当流行りましたね。
今ってこういうのめっきり少なくなった気がする。

こういうのがあるとここからすんなり元曲につなげたり、いい潤滑剤になると思うんですよねー。

ちなみにこれは再発盤なんですが、正規楽曲じゃなくてこういうトラックス物で再発されるという事実がすごいと思うっす。
こういう職人さんがあまりいないのでしょうね。

これからもこういう曲が出ないか、じーっと待ってたいと思うっす。w

RED AV8




なんか今やAV8ってーと既存の曲にFatman Scoopとかが入って大騒ぎ!みたいな曲ばっかりになっちゃてますが、昔は結構練られた現場で使えるメガミックスものが多かったので今の状況は本当に寂しいです。(背景としてScratch LiveでDJプレイの可能性が広がった事により、既存のメガミックスみたいな物を使う風潮が無くなったのかもしれないですね)

そしてこの通称「赤AV8」はオリジナル楽曲を中心にリリースされてたラインで、現場指向の良く作られた曲が多かった気がします。
特にこのDr Periodの「DR's In Here」はホントよく出来た曲。

このDr Periodは誰もが知ってるMOPのAnte Upを始めとしたアッパーチューンを作らせたらその右に出る物はなかなかいないという職人プロデューサー。その彼が個人名義で放った(唯一の?)曲。イントロからアラート全開で高揚感を煽るビート。そしてサビはキャッチーに女性ボーカルサビという鉄板仕様。

いかんせん、彼個人の知名度が極端に高いワケではないので今ひとつな人気なのですが100円で売ってたら間違いなく買っておいてください。一家に三枚くらい欲しいですw

続Flipmode



またもFlipmode絡みですが、Rah Digga姉さんの予定されていたお蔵入り2nd[Everything Is A Story]からの曲。
何よりこの組み合わせはかなりイカついし、実際よくハマってる二人だと思うっす。

曲調的には妙にメランコリックなピアノビートで、可も不可も無い感じなんですがw、やっぱり出て欲しかった思い入れ込みってことでの選盤ですな!

Party & Bull...とかも出来よかったし、やっぱりFlipmodeはBustaが善くも悪くも突出しすぎてて他が全然出てこられないなぁ。。。
そういえばこの後、鳴り物入りでFlipmode加入したPapooseも結局出せずじまいで去っていきました。。。

ひどす!